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2017年7月22日 (土)

サブちゃんからピアソラへ

世の中の猛暑を思えば、涼しいことは重々承知しながらも、タイマグラも暑い日が続いた。本日は雨。暑さはおさまったものの、降ったら降ったで大雨で…。
30分ほど辺りが白くなるほどの激しい雷雨。

毎朝のスタートは、まず畑を眺めることから。野菜もグングン育つ季節ですからね…、もちろんそれもあるけれど、野菜が「あるか」「ないか」のチェック!
シカ再び。1ヶ月の沈黙を破り、あの空間アートを越えて侵入、摘み食いしている。もうこの季節からの植え直し、蒔き直しをしても、霜の早いタイマグラでは取り返せない。

クマの登場で、関心はシカからクマへと思っていたけど、シカもクマも。ウマとシカじゃなくって良かった良かった⁉︎いや、もうこれ以上どうすりゃいいの!
泣きたいキモチで畑の周辺をグルグル見回ると、スキ有り!スキ有り!スキ有り!空間アートを更に厳重に増設。加えてナタで手頃な桑の木なんかをドンドン切って、畑周辺をシカの気持ちになって、嫌な感じに囲う。ナタを振るいながら脳内カラオケは「与作」。ヘイヘイホー ヘイヘイホー…。
次第に雨脚が激しくなる。ズブ濡れになりながら、ナタを振るう手もリズムを刻み、スピードアップ。与作はいつしか消えて…。

👉🔴

大雨や台風って、何だか気分を高揚させるのです。
サブちゃんもピアソラも似合うタイマグラの夏。


情熱の赤い花も雨に打たれてしまいました。


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2017年7月14日 (金)

森頭ラジオ

種田山頭火がラジオで紹介…とかではなくて、「街頭テレビ」からの…「森頭ラジオ」。森の住人たちと聞いている。クマよけ、シカよけに。ご近所が遠いのをいいことに、息子のベースアンプを外に向けて、ラジオやYouTubeを大音量。効果のほどはナゾだけど、まぁ、それでも…。皆んなでラジオを聞こう。

7月になっても、クマに遭わないのは、ここ数年ではないこと。「クワやイチゴの実が食べ頃なのに、枝をバキバキ折った木を、今年はほとんど見かけないねぇ〜」なんて言ってた。ちゃんといました!畑の奥に。客人と縁側で話してたら
客人「クマ、いますね〜」
私「…⁉︎」
連れ合い「さっきから、パキパキ音してるなぁと思ったんや」
や、思ったら教えてください!

翌朝、同じような場所で木登りしてたけど、私に気づいて、ノロノロと退散。その後3日間気配なし。
でも、油断は禁物、居ることはよーくわかりました。

クマ登場の前日は、仙台から来てくれた4歳2歳のヒロくんマーくん兄弟とお父さん、お母さん、皆々一緒にヒメボタルを見に、夜のお散歩をしたのだった。セーフッッッ!!出てきたのがヒメボタルだけで良かった。

今朝の「森頭ラジオ」で、アナウンサー「東北地方、今日はホントに暑くなりますから…」と『ホントに暑く』を強調していたけど、ホントに暑い。
暑さも1週間続いて、わが家の湧き水も心配。列島高温と九州、そして東海の豪雨。何事もホドホドのソコソコでいいのだけど。去年の台風の復旧工事もまだまだなところに、豪雨が来たら…。

今年も8月の誕生日プレゼントは、昨年に引き続き、駐車場の砂利を希望している私。本日誕生日の連れ合いにも、夫婦仲良く同じプレゼントはいかが?と、提案するも、却下。宮城の植物誌、注文済だとか。

日中あまりに暑いので、最近は朝4時過ぎから活動開始している。
今朝は涼しいうちにエゴマの葉を摘んで、醤油漬けに。明日には食べられるかなぁ。明日は洋子さんと容子さんと私、陽子でトリプルヨウコ。そしてチーバさん。夏ですなぁ。走る夏に突入!梅雨はどこ行った⁉︎



今日はエゴマ30枚。ニンニクも収穫。少し早いかと思ったけど、できてた。ニンニクパワーで暑さもナンノソノ!



縄文直系⁉︎エゴマはコボレ種で毎年勝手に育つ。んで、シカもお口に合わないみたい。



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2017年7月 8日 (土)

ちょっと裏庭へ

梅雨の中休みの晴天、そして平日…となれば、ちょっと裏庭の早池峰まで。

一合目の森林限界を越えると、紫外線の雨が降りそそぐ。半袖になるつもりなどなく出発するも、あまりの暑さにTシャツに。大失敗。二の腕真っ赤にヒリヒリ日焼け。

早池峰にはココにしかない固有種、固有亜種が5つある。その5つの花を見ようと思ったら、最低でも3回は早池峰に行かなきゃ!って言われている。
昨日はサクラソウ似のヒメコザクラはとっくに終わっていて、ナンブトウウチソウにはまだ早く…。

というわけで、ハヤチネウスユキソウ、ミヤマヤマブキショウマは咲き誇り、少し早めのナンブトラノオが、咲き始めていた。

天然のロックガーデン、自然の作った寄せ植えが、そこかしこに。

京都の名刹を手がける庭師の方がいらした時のこと。作為のない自然の圧倒的な美しさの前では、人間の作る庭は模倣でしかないんです…って。美しい早池峰に「えーなー、えーなー」を連発してた。

庭師の仕事を休職して、日本の山や、森を巡る旅を続けていた。

そうか!お花を見るなら早池峰に行けばよいのだなぁ〜とその時ナットクしたのでありました。(花壇あきらめた…)ホントに「えーなー」早池峰は。

●早池峰の自然を考える会●
8月6日 早池峰のイネ科の植物観察会

賑やかな花もいいけれど、地味なイネ科もじっくりと。鉱物や、植物をゆっくり観察しながら、頂上までは行かない早池峰を楽しみます。

参加費はかかりませんが、参加希望の方は、必ず予約してくださいね。
電話 0193-78-2888
このブログにコメントしていただくのも可。その場合はお名前、連絡先をお知らせください。(コメントは非公開)











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2017年7月 5日 (水)

一本道

タイマグラで、生まれ育った岑生さんを訪ねる。北上山地で生きて来た岑生さんの食べてきたもの、眺めた景色。そして、失ってしまったものをしばし巡る時間。
東京、富山、山形、気仙沼、一関、盛岡、花巻からの若い人たちと訪ねることができたのも嬉しいこと。…何を食べて、何を感じて、何を選んで生きて行くのかを、岑生さんの言葉と姿から問われるようで。

数日前には「一年の半分が終わる!!」なんて思っていたのに、7月5日ともなれば、平静な日常が流れる。

先日半年ぶりに訪ねてくれたドイちゃん、早起きしてアカショウビンの登場を待った。鳴き声と赤い飛翔体が下流に、そして上流に向かう姿に二度出会えたという。私は未だ声を聞いたことしかない。翌日、翌々日、早起きしてシンガポールから来ているシャメインと出かけた。シャメインはシンガポール在住の学生時代の先輩の娘さん。初めての東北一人旅が、タイマグラとは!

私「朝早いけど行く?」
シャメイン「ハイ!イキマス!」
22歳の誕生日をわが家で迎えた彼女に、アカショウビンの「ピョロロロロロ〜」もお祝いに届くかな?朝5時、小一時間ウロウロ。2日目は6時。しかし、声も姿も無し。(今朝は4時前に布団の中で聞けたのだけど)

気を取り直して、畑の真っ赤なイチゴとミントで飾った小さなタルトでお祝いした。そして二人で薬師岳の霧に包まれたコメツガやオオシラビソの原生林を歩く。足元のオサバグサ、ズダヤクシュ…。ヒカリゴケの柔らかな輝き。シンガポールに、もともとの植生はほとんど残ってないという。高層マンションに暮らす理系の大学生の目に、この自然はどう映っただろう。灯りに集まる無数の虫、外は漆黒の闇、空には無数の星…。

お祝いの夕食はシンガポールではおそらく食べることができない⁉︎凍みホド(ジャガイモのフリーズドライ)。縁側でトントン石臼に向かう。シンガポールとタイマグラのある意味対極な環境を、軽々と越えて楽しんでいた。

…と、そこへもう一人アレコレと越えた人が現れる。中学一年の時の担任だったイシダセンセイ。いつも「出たぁ!!」みたいなリアクションで、申し訳なく思いつつ、これはショウガナイ。いつもセンセイは突然なんだもの。

ただ今日本一周の旅をしているという。在来種の米と小麦の種を10000人に渡す種蒔きをしているのだと。

美術の教師として新卒でやってきたセンセイを、コテンパンにした13歳の私。校舎の4階からは椅子が落ちてくるような中学校だった。廊下を自転車で乗り回す人やら、卒業式の会場が荒らされて、警察も来た。子どもたちの有り余る思いと行動。受け止めきれない大人。職員室で行われていた内申点の操作。センセイは抗議するも揉み消された。その後教師を辞めてアーティストとして活動し始める。

パチンコ玉の入った豚の血を立方体に凍らせ、白い布の上において、溶けていく様を観客が見る。とか、島根の脆い石で何やら作ってると聞いたこともあった。そしてそして農業に出会う。自然に問いながら食べ物を作り、自然の循環に魅せられ、種を渡す旅が始まった。受け取った人に芽生える変化。

センセイの生き方が、もはやアートの域に入っているように思う。シャメインと私は種を受け取り、薪ストーブを囲み、凍みホドを食べる不思議な時間。

あの中学校時代は何だったんだろう。あんな私や、そんな私、こんな私も全部私。センセイの登場で、様々な思いが去来している。

その後の私の東京の日々は、楽しいながらもいつも何かが足りないと思って暮らしていた。それはデパートには売っていないモノ。そんな頃訪ねたタイマグラには、ズラーッと揃っていた。
暮らしの中心に燃える火、湧き水、あらゆる命を育む森、お金はなさそうなのに、楽しそうに暮らすばあちゃんや、ヒゲの主、それからそれから…。22歳だった(遠い目)。

そして3年後、タイマグラでの暮らしが始まった。始めるなら一番寒い季節から!(若いね!気合いを感じるね!)

マタタビの葉が美しく白く輝く。22年前の明け方、タイマグラに産声が響いた。鳥たちのさえずりがシャワーのように降り注ぐ中、初めての赤ん坊を抱いた。

明日で、函館の息子22歳。クマにドキドキしながら、モミジイチゴを手早く摘んで、フキの葉で包み、今年も小包みに忍ばせる。クマの子が夢中で食べている間に母グマが離れるというイチゴをね!

最近22歳、友部正人などを聞いているという。『一本道』は友部正人がそんな年代に作った歌だったんだなぁ。

ふと後ろをふり返ると
そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました


写真の設定が、相変わらず
ヘンですが…。
米、タイマグラでは育つかな。
小麦は秋にまいてみよう


マタタビ。ネコじゃなくてもこの可愛い花に酔ってしまいそう

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