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2016年4月27日 (水)

くさび

コブシの花も咲き始め、
足元はカタクリ、オトメエンゴサク、

シロバナエンレイソウも戸惑いながら開きはじめた。

ヤドリギのまんまるシルエットが、春の山に映える。

 

今年1月、15歳の高校受験で、寒波の中を

ドンブラコと隠岐島海士町へ。

思えば3兄弟、春の移動プロジェクト!?のスタートだった。

 

3月のフィールドノートは、まるで花火大会の

ラスト5分間。

打ち上げ花火が次々上がるように

懐かしい顔が続いた。

 

出会いの坩堝フィールドノートの時間を胸に刻んで

子どもたちも巣立つ。

あとは自分の力でいい大人たちに出会ってね!


3月23日、20歳の函館への引越しは、

連れ合いと18歳の3人。

その間、私と15歳は海士町へ入学説明会。

一旦帰宅して山形行きと海士町行きの準備。

 

そして3月31日、18歳の荷物を積んで、

まずは国道沿いの道の駅へ。

島根へ旅立つ15歳を

クラスメイトと先生が見送ってくれた。

朝早くから皆々ありがとう。

いい仲間たちに出会った。

 

一路山形へ向かう。18歳の引越しを済ませて
海士町へ。今回は山形から京都経由。
倉吉、米子、境港。そしてフェリー。
念願の智頭急行にさりげなく。

連れ合いはその間小笠原島へ(注・お仕事)。

 

自炊を始める20歳と18歳に連れ合いチョイスの

まな板、包丁、中華鍋、フライパン。

「一生モンやで」。


それぞれ作る人になるべく始まった大学生活

料理もしっかり作っているらしい。(今のところ…)

お昼も弁当男子をしているらしい。

創作料理も誕生しているらしい。

 

さて、子どもたちがいなくなり、

一度やってみたかったこと。

…大人ジンギスカン!

連れ合いと二人暮らしスタートを祝って乾杯した。

フフ、気兼ねなく食べるぞ。

薪ストーブの上でジュージュー

おいしかった。

 

でも、やってみてわかったけど

やっぱり沢山は食べられないし、

ヤイヤイワイワイ言いながらが
ご馳走なんだってこと。


  「ほらほら焼けてる」
  
「そっちまだじゃない?」
  
「野菜も食べて!」


なんて言いながら、
私は食べたような食べてないような。

あらためて心も満たされていた時間だったんだ。

3兄弟もアパートや寮で

楽しい時間を過ごしながらも、

家族の時間を反芻しているんだろうなぁ。

 

さて、二人暮らしになって懸案のひとつ

会話はあるのかモンダイ!


結構ある。(今のところ…)


タヌキが来ただの、あの花が咲いただの

見慣れぬ雑草がはびこっているだの…。

 

連れ合いは石の結晶の話や

夏の渡りが次々来ているとか。

互いの話にフムフムと相槌を打つ。

 


暗い中帰宅した連れ合いに

これまでは

「はい、懐中電灯でお迎え!」

お風呂に入れば

「湯加減聞いてきてね!」

他にも薪運びやら布団敷き

子どもが担ってきた暮らしのアレコレを

引き受けることになったのだな。

 


一方で朝の登校バタバタや
部活の送迎がなくなって

心の余裕か、

連れ合いのお弁当のおかず

こころなしか増えているような。

夕飯はほとんど酒の肴ばかりのような。


「禁酒日を作ろう!」と言いながら

未だ決められぬまま二人酒のような。


第二期タイマグラ生活ゆるゆるスタートした。

 

この春から変わったこと、まだあった…。

子どもたちと私がスマホを持ったこと。
便利なモノを手に入れながら
手離したものを胸に刻みながらね。

連れ合いは引き続き

「オレは持たない(キッパリ)」

このクサビのような存在が有難い。


   クサビ…●木を割ったり、重いものを
        
押し上げたりするときに用いる。
       ●
ものとものを繋ぐもの


相反する作用かぁ…。きっと必要だね。


あと、

これまで一升炊きの圧力鍋で炊いていたご飯を

三合炊きの土鍋で炊くようになったこと。

「割らないように、割らないように」

と呟きながら使い始めた。

102歳の祖母の入院、熊本・大分の地震…。

そして大地から次々と芽吹き、

山の生きものたちは動き始める。

私もぽっくりぽっくり畑仕事がはじまった。


止めることのできない命の春が、進む進む。

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