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2010年2月24日 (水)

「そうだそうだ 雨の中だったんだ」

朝はマイナス6度。しかし日中は気温が上がる予報。

今日はこれから昨日に引き続き穏やかな縁側で、
味噌玉の藁ない。最終日。
週末味噌ツアーでお客さんと。
そして昨日は子どもたちと味噌豆踏みと
味噌玉作り。無事に終了。23キロの豆を煮た。

一緒に味噌豆を踏み、味噌玉を作ったり藁ないしたり
賑やかに、そしてばあちゃんを思いながらの時間を過ごす。
ありがとう。きっとおいしい味噌になることでしょう。

仕込みは来月3月20日。その日には
「凍みホドを食べる会」も同時開催
参加おまちしてます。
お問い合わせください。

今年仕込んだ味噌を口開けするのは2012年。
2年後の子どもたちは?家族は?
と思うと、一緒に過ごすその時々が愛おしく思える。

今年口開けの味噌もなかなかの「手前味噌」に仕上がっていた。

そんな合間をぬって、ガリガリツルツルのドキドキ運転で
宮古シネマリーンで開催中のドキュメンタリー特集へ。

「嗚呼 満蒙開拓団」
国策として27万人の人たちが送り込まれた
満蒙開拓団の物語。

館内はもったいないほどのパラパラの入り。
80代前後の杖をついた女性が私の前に一人。
そして、やはり同年代の高齢の女性が3,4人
私の後ろに座っていた。

終戦直前男たちは召集され
残された女や子ども、年寄りたちの
逃避行の様子が語られるシーンがあった。

すると、後ろの席から
「…そうだそうだ 雨の中だったんだ…」
と誰かが呟き、連れの方が相槌をうっている気配。

上映が終わり私の前に座っていた女性が
ゆっくりと席を立ち
静かにお辞儀をして、出て行かれた。

小さな体に曲がった背中。
リュックサックを背負っていたが
かつては何を背にしていたんだろう。
家財道具か、小さな子どもだったかもしれない。

スクリーンから、そして一緒に映画館にいる人の
物語を思いながら観る。

家でDVDを観るのでは得られない感慨をもらい
ロシア国境に近い開拓地、
マイナス30度という世界に思いを巡らせながら
暖かなマイナスの世界、タイマグラへ帰る。

その人たちの生きている間消えることのない記憶。
「祖国」に切り捨てられた人たち。「祖国」なんてことを
意識したこともない時代に生きる私には
俄かには想像し難い世界だった。

今週金曜日、ドキュメンタリー特集の最終日に
花の夢
こちらは栗原貞子さんという30年前に帰国された「残留婦人」の物語。

監督は東志津さん。わが家にも2度来てくださった。
そしてプロデューサーはわれ等が伊勢カントク。
現在フランスに留学中の東監督に代わり
伊勢カントクの挨拶が金曜日はある予定。

今週末は岩手県内花巻市(旧東和町)と
平泉町で「風のかたち」上映と細谷医師とのトークも。

ケズさん。よい企画をありがとう!
そしていよいよ「ドラえもん人魚大海戦」上映が近づく(笑)。
張り切る9歳。

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2010年2月 9日 (火)

旅に出よう

猛烈な冷え込みが過ぎたと思ったら
今朝は雨。
冬の雨は恐怖でもある。…翌朝の冷え込みを思うと。
またスケートリンクになるんじゃないでしょうねぇ。

日曜日、一人旅を思い立ち、来てくれたコマツさん。
今回が記念すべき初めての一人旅、
初東北、初真冬日真っ只中…
初めてだらけの
その1泊目がこのフィールドノートとは光栄です。

多分この後旅をする彼女は、「民宿」の定義を
覆されるだろうけれど(笑)。

19歳の大学生。何だか眩しかった…。

愛して止まない仕事に出会えますように。
そして食べること、話すこと、住まうこと…
暮らしを楽しめる人に出会えますように。

どこでフィールドノートを知ったのか気になり、
聞いてみると
お風呂屋さんに置いてあった雑誌に小さく出ていたという。
何の雑誌だろう…。
その写真に写っていたわが家の縁側を一目見て
「ここだ!」と直感したとか。

それにしても直感でたどり着くとは
なかなかのセンスの持ち主である。

日々直感で暮らしているような私としては
親近感をもってしまった。
ただ私と違うのは、とっても落ち着いている。
子どもたちの賑やかさの中に、静かに溶け込み
皆が寝静まった夜、二人で薪ストーブを囲んで
お茶を飲み静かに話した時間。
私も忘れないと思う。

彼女の母親の年齢を聞くと45歳。
・・・そっか、そうだよねぇ。
うちの子だって3年たてば18歳だし
私は45歳だ。驚くこともないか。
でも当然だけど、子どもと接するというよりは
しっかり一人の人として接することができる。
10代、20代って
グングン成長する時なんだろうなぁ。

いろんな人に出会って
戸惑ったり、納得したり、影響を受けたり、
人に出会うだけ、自分にも出会うわけで…。
そんなことが手っ取り早くできるのが
一人旅。
その場所の匂いや風、空気を感じて考える。
動いたぶんだけ。

今日彼女が帰ってから
私の初めての一人旅はどこだったのだろうと思い返す。
沖縄。たぶん21歳。

この春はそんな初めての一人旅をした、沖縄伊江島を
再訪したいと思っている。

さて来月も春休み大学生。
盛岡一高放送委員会OB
タイマグラ里帰り合宿!?
楽しみにしているのだよ。
彼らが来たのは3年前、てっきり顧問の先生に促されて
来たのかと思いきや
タイマグラを撮りたいと彼らの判断で来たという。
カメムシに驚いたり、ドライヤーのないわが家に戸惑ったり
ケータイ圏外だったり…。
でもしっかり3日後には
「旅をしたい」と思ってしまったかつての高校生。
どんなにか成長したことだろう。
もうお母さんの気分です。

彼らに出会った3年前には高校生なんて
一番縁のない未知なる生物(失礼)だったのだけど
ぼちぼちわが家の子どもたちがそんな年代に突入。
相変わらず未知ではあるのだけれど…。

子どもたちの最近のお気に入りは
清志郎の歌うJUMP。

旅に出よう。

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2010年2月 5日 (金)

シミジミ

この冬松江にやってきたタンチョウの写真が届く。
タイマグラに戻ってきてからタンチョウ情報を得た両親が見たらしい。
12歳悔しい。
「あと一ヶ月松江にいたら見られたのに」
大人になったら北海道に見に行けば?という私に
「雪のない松江の田んぼで見られることに意味がある!」のだと・・・。
そうか。
それにしても父にしては(シツレイ)スバラシイ写真。
これだったら今からでも動物写真家に転向するか、
12歳弟子入りする?と話していたのだが、
もらった写真だと聞き安心する。(笑)

先日12歳は中学校の説明会にでかけた。
14歳の時には私も途方にくれたものだが
慣れというものは・・・。
力抜けている。
・・・というわけではないのだが、40分で普段は行ける中学校
道路がツルッツルで余裕をもってでかけたつもりが遅刻してしまった。
1時間かかってしまう。

12歳もそれなりに緊張はしているらしいのだが
当日は節分の日でもありその日の日記には
「豆がおいしかった」とか書いて行ったらしい。
クラスメートは皆中学校へ行った話しだったとか。
以前だったら人と違うことに人一倍気を使う12歳だったのだが
「だって豆うまかったんだもん」。
と笑って言えるようになったとは
成長したものだ。シミジミ振り返ってみたりして。
鳥を観にいったり、絵を描く時間が減るのは確実だけど
それをどう乗り越えていけるか。

家の回りに来るカラ類を
素早く三脚を立ててスコープにいれて
「見て見て」と私に見せてくれる。
そんな嬉しそうな顔が続けばいいなぁ。

今日はこの冬一番の冷え込み。朝子どもたちを見送るときは
マイナス14度だった・・・。
沢庵を出そうとカメに手を突っ込むと、糠ごと凍っている。
台拭きがコチン。
軽量カップがシンクにピタッと張り付き
洗濯機もタイマーが凍り付いて進んでいない。
外で大声出したら、はじめ人間ギャートルズみたいに
声が氷の塊になって降ってきそうな日。

ストーブをボンボン焚いて
お湯もボコボコ沸いているというのに寒い。
薪もドンドン減っていく・・・。
凍みホドどうなってるか沢へ見に行くと

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芋は氷の下だった。9割凍結。
右端が芋の命綱なのだけど
芋、きちんと流れ水に浸っているだろうか・・・。

来週には寒さが緩むらしいのだけど。

小学生もボチボチ帰ってくる。雪が降り始めたので
今日は迎えに行くかな。
おやつにおから入りココアマフィンを作ったのだけど
瞬く間になくなるだろうな。
作り置き・・・と思って多めに作っても
作っただけ食べるこの頃。

最近の私の口癖
「ねぇもうちょっとシミジミ食べてよ」

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2010年2月 2日 (火)

光との付き合い方

心もち日差しを明るく感じるのは気のせいかな?
風もなく穏やかな今朝はマイナス10度でも
すーっと迎え入れられる。2月。
今夜は雪になるらしい。

なんだか今年の冬は掴みどころのない印象。
雪と思えばガッチリ凍って…
と思えば雨が降って解ける。
そしてまた翌日は冷え込み
全面滑走可能ツルッツルのテッカテカに。

車を走らせ時速15km出ると
「おーとっと・・・抑えて抑えて」なのである。
ブレーキを緩々踏んでもABSがガガ・ガガガガガー ズズズズー
なるべく車に乗りたくない季節。

凍みホドのジャガイモも
無事タイマグラ沢に漬けて2週間のあく抜きに入る。

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↑タイマグラ沢でアク抜き中のジャガイモ

さて光。
地デジ対策で合併前、村の最後の一大事業でやってきた光通信
かなりの予算がかかるため事前に確認があった。
「光持ってきたけど使わないとか
タイマグラから出て行くとかないですよね・・・」。
いや状況が許す限り居させてもらいます(笑)。

テレビは9歳のドラえもん視聴問題が浮上したのだが
ジジババ宅で視るやら
渓雲荘に録画頼むやらで決着。地デジはいれていない。
親は厄介な壁であると彼の中に刻まれたことでしょう。

ただインターネットは子どもたちに入り込んでいる。
ドラえもんのゲーム。1日15分間。
勉強や調べものには検索サイトは今のところ使っていない。
ピンポイントで答えを手に入れるのは
やはり子どものうちは控えたいかなと。
父がプレゼントしてくれた
ビジュアル大辞典をせっせと使う子どもたちである。
そう簡単に手に入らない「答え」があるのもまたいいと思うし。
またまた厄介な壁である。

当初無線LANも考えたけど、やはりしばらくこれでいこう。
小さな家だし。
皆の気配の中で暮らすのも限られていると思えばね。
14歳も春には中3。
5人で暮らせる時間はそう長くはない。
どこに行くのか知らないけれど…。

12歳もインターネットであれこれ兄弟がやっているのを見てると
「オレも!」と思ってやってみるのだが
彼は鳥の図鑑を読んだり鳥の絵描いたり
鳥の切手の整理している方が楽しいらしく
それほど今のところ関心なし。

14歳はお年頃、それに加えてメカ好きである。
You Tubeで清志郎にはまり、
皆が寝る頃になって大音響でヒンシュクをかったり
グーグルアースでピョンヤンに行ったり
モルディブ共和国行ってみたり…。
自分の成績をエクセルに入れてグラフ作ったり。
(そんな時間があれば・・・)
私のお下がりのノートパソコンが来るのを
待っているようなのだが、引越しには時間をかけよう。

あーだこーだといいながら、
インターネットとの付き合い方を子どもたちと探すこの頃。

昨晩「早い 早い・・・」と私がパソコンに向かいながら
つぶやいていると
14歳
「『私たち光より早いんだから』ってクラスの女子が言ってんだよ」。
おそるべし女子。そうだろうな、そうでしょうよ。
女子の情報量、速度、ネットワーク
かないません。

男だらけの3兄弟
女子に幻想を抱くのだろうか…。
それほど心配してないし、したところで。
まあこの母を見ていればそれほど幻想ということもねぇ、ないと思うけど。

そう遠くない将来
そんな光よりもスゴイ女子との付き合い方も
覚えつつ大人になっていくのね。

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