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2008年9月13日 (土)

「朝思い立ったんです」

連休中のお客さんが続くので、宮古へ買出しに。
そういえば・・・。
宮古の生協の店舗に入っている
映画生協(共同出資の映画館)で
ドキュメンタリー映画「靖国」が今日から(日付かわって昨日からか)
始まるんだったなぁ。

全国的に上映前からあちら方面やらこちら方面からの
盛り上がりのこの映画、
何はともあれ観ないことには…。
せっかく宮古へ来るんだし。
朝になって思い立ち買い物ついでに映画も観ることに。

只今タイマグラへの道は舗装工事中で平日の日中は
時間帯交通規制中。
規制が始まる前に、子どもたちを送ってから早々に出かける。
子どもたちの下校前に帰宅するためには
10:20からの一回目の上映か。

もしかしてもしかすると、上映初日の第一回目でしょ。
映画館周辺には日の丸かかげた黒い車が
押し寄せていたりしたらどうしよう…。
そんなおじさんと一緒に観て突如怒りだしたりしたらどうしよう。
など一人いろいろ想像だか妄想を膨らませてはドキドキしたり。
小心者である。でも観たい。

あちこち用事をすませて3分前、映画館に到着。完璧。
…と、軍艦マーチはおろかスタッフも奥の部屋に引っ込んでいる。
お客さんなし。拍子抜けするなぁ。
まあいっか、静かに見られるに越したことは無い。

私「靖国、お願いします」
するとスタッフ「ポニョですか?」

だからポニョはもう観たって…私の声が小さかったかしら。
私「靖国です」
スタッフ「申し訳ありません靖国は明日からです」
私「…」
そんなぁ~今日って何日?
そういえば13日ってあったような気も・・・
12日からと思い込んでいた・・・。
がっくり。自信が失せてしまう。

2週間上映するというので
前売り券を買う。ゼッタイ観る!
虚しく映画館を後にしたのだった。
注意深く計画的に行動しよう。

帰ってからタイマグラのカントクさんに
そんなアホな話をしたら
「映画の上映ってだいたい土曜日から始まるよね…」
って。
そうなのか。一つ勉強になった。

上映時間が2時間あまりの、映画にしては長い時間が
ぽっかりあいてしまった。
ちょろっと本屋で立ち読みして
早々に帰宅。

魚菜市場のおばちゃんにサンマを沢山プレゼントしていただき
醤油で佃煮風にしたり。小アジの南蛮漬けつくったり。
キューリのピクルス作ったり。
おかげではかどりました。

おまけに帰宅後これから宿泊できますか?
と、仙台の方から予約の電話。

「朝思い立ったんです…」
おかげで楽しい夕食の時間をご一緒することができた。
早く家に帰ってきて電話に出られてよかった。

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2008年9月 9日 (火)

閉鎖花

いつだったか友人から「畳にキノコが生えた」
という話を聞いたことがあった。
幸か不幸か未だ畳に生えるキノコというのを見た事は無いのだが
真剣に探せばわが家もどこかキノコに侵食されていたかもしれない。
いやヒトの体にもキノコというか
菌類を繁殖させられたかもしれないこの天候…とか、(それって水虫?)
そんなことをぼんやり考えたりしてあわてて打ち消す。

とにかくお盆過ぎからひたすらお日様を見ない日が続いた。
パンツまでアイロンをかけて乾かさないと間に合わない。
ちょっと乾燥機が羨ましくも思った。

来る日も来る日も洗濯物が乾かない憂鬱を吹き飛ばすべく、
でもないが髪の毛をばっさりと切る。
あぁ爽快。

…と、何かが吹っ切れたってわけではないが
晴天が続く。お月様も久しぶり!

夏から引き続きお客さんとの懐かしい出会い、新しい出会い。
いろんな所で、いろんな人生が繰り広げられていることをあらためて実感。
お客さん一人一人の愛すべき人柄に触れる幸せ。

それぞれの生き方をふっと自分のこれまでやら
これからと重ねてみたりする。

ヒトも強いが、
自然もまたしかり。

大規模林道(名称がコロコロ変わり今は緑資源基幹林道。
緑資源機構がなくなっちゃったから、また道路の名前も変わるのか?)
絡みで週末広島へ出かけていた連れ合い。
廿日市の細見谷渓畔林を回った折、
ご一緒させてもらった京大の名誉教授、戦う学者
河野昭一センセイが、全草閉鎖花のミゾソバを発見したという。

ミゾソバはわが家の周辺にもこの時期あふれかえり
可憐な淡いピンク色の花をつけている。

しかーし、しおらしい花とは裏腹に、
その茎、葉には細かい刺がびっしり。
7分丈のパンツなどで外をウロウロすると
ふくらはぎやらむこう脛辺りに、
その細かな刺をザザザッと埋め込むことになる。
おびただしい繁殖力。

草刈りすればいいのだけれど、相変わらず
草刈り機エンジンとの相性は悪い。
(「崖の上のポニョ」を先日思いつきで観ることになったのだが
映画の中でエンジンのかかりの悪い発動機に
ポニョが魔法をかけてエンジンかかるというシーンには、
心底グッときた。)

そう、話はミゾソバである。
ミゾソバは地上部に茎、葉、花、咲かせ、種をつけるが、その他
地上部がダメになったときの保険のように
根の付近にも花をつけて種をつける。
しかしその花は開花しないのだ。つまり閉鎖花、
蕾のまま自家受粉して種をつける。
クローンのようなものか…。

連れ合いがミゾソバを引っこ抜いてきてそう話した。
私は唸ってしまった。

広島では地上部の花まで閉鎖花になっている
ミゾソバが何株かあったのだそうだ。

淡いピンクの可憐なミゾソバ。
しかし細かな逆刺を持ち
地中には虫を呼ぶでもなく開かぬ花をつけ
子孫を守るために生きる。
ちょっと圧倒される生活史。

縁側でひとしきり観察してから
刺がささらないよう注意深く手折る。
いつものように一輪挿しに飾ったミゾソバ。
今日は心なしかその花がしたたかに見える。

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