« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

2007年10月30日 (火)

ありがと

「ほんもののいねちゃんに会いたいんだよぉ」
7才が前日になっていとこのいねちゃんに会いたいと
ちょっとこじれた。
一旦布団へ入ったのに「ここでかかを見ながら寝てもいい?」
出発前夜も原稿を書いていた私の横へきて言う。
「運んであげるからいいよ」
ほどなく毛布にくるまって寝てしまった7才を運ぶ。
いつの間にこんなに重くなったの。
でもそんな子どもを留守番させることに
申し訳なさしきり。

山の仕事はないとはいえ
連れ合いにガバチョと仕事を
言い残していく。

この秋も私一人がぱたぱた。
せっかく必要とされるのなら
とあれこれ仕事を引き受けてしまう。

まずは子どもたちと連れ合いとの暮らしが
きちんと回っているか。
タイマグラでの暮らしがまわっているか。
忘れないように心に問ながら。
自分のテンポをくずさない連れ合いが
羨ましくもあり
ついそこに私がケンカ売ってしまったり。

植え残したニンニク
干し大根霜にあてないように出し入れ
子どもたちの学校行事の参観・・・
あれやこれや言い残して出発。
山のような洗濯、
登校前の慌ただしい朝ご飯。
連れ合いも子どももやるだろうけど
何だか反省してしまった。
子どもたち連れ合いがいるからこそ
私は在るのだなと。今更ながら。
それで12月いとこの沖縄の結婚式
にもしっかり行かせてもらうし・・・。

5人それぞれの存在がこのタイマグラの暮らしを
回していることをあらためて
確認するとき。

そんなこんな思いながら盛岡の新幹線の
ホームで待ってたら
ザックかついだ大男がエスカレーターで上がってくる。
「あれれ?」
ナディの飼い主、金曜の夜大酒飲んでった
ネパールへ行くという友人が
ガイドするお客さん夫婦と共に現れた。
「この新幹線?」
新幹線も同じ車両も同じ、座席は前後の続き番・・・。
全席指定のはやて8号みどりの窓口で
数日前に買ったチケット。不思議です。

羽田空港でその彼の今年の新米でつくってきた
おにぎり一個、一人しみじみと食べながら
やっぱり家族よありがとう。

八雲立つ風土記の丘・・・
宍道湖畔の空港は雲が重なり合い
まさに八雲。
ゆるやかな山々にぶつかる日本海・・・。
懐かしい風景を俯瞰した。

| | コメント (0)

2007年10月28日 (日)

ナディ

先週末のご一行様、
タイマグラの世界を楽しんでもらえたようで
今週は続々と参加者から連絡が入り
私も心地よい余韻を楽しみながら、
ようやく片付け終了。

私の出身校の東北在住者の同窓会だった。
学園長も参加。東京からも数人の参加者があった。
学園長の「『タイマグラばあちゃん』と『六ヶ所村ラプソディ』
「是非学校で上映しましょう!」との心強い発言もあった。

専門家を作るのではなく、自由人になることを目的とした
リベラルアーツに基づいた教育をしている学校。
ま、かなり自由に生きさせてもらっているし、
何の専門家にもならなかった意味では
私はなかなかの優等生かもしれない(笑)。

生徒+教職員600人分の食事を五右衛門風呂のような釜で
薪で焚いたり、労作というヒジョーに長い掃除時間。
秋のイチョウをデッサンしてクッションカバーに刺繍したり・・・
様々な年間の行事を子どもたちが運営していく。

通った時期は違うし、男女別学だった。
今回ほとんど初対面の方にもかかわらず
この小さな家で膝突き合わせて・・・
というスタイルで距離感もぐっと縮まった。

学校の創立者羽仁もと子の
「思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ」
という言葉は、そーいえば今も私の中に
渦巻いていたりする。

さて月曜日からは
そんな羽仁もと子に傾倒する母のいる松江へ。
父のアルコール量のチェックもしなくちゃね。(といいつつ
私が帰ると、その酒量もかえって増やすような?)
そしてオランダから帰国している
5月に生まれた姪っ子に会いに。
旅の道連れは柳澤桂子・著「いのちと放射能」
茨木のり子の詩集倚りかからず の2冊。

タイマグラで留守を任せられる
頼もしい子どもたちと連れ合いに感謝。
留守番を前に子どもたちに洗濯の仕方を伝授
7歳ははりきって薪ストーブ薪を運ぶ所から
「オレがやるから」
普段私が作ることのない
ハンバーグ…とか賑々しい献立を考えて
今から盛り上っている。チーズをのせた
チーズハンバーグが夢だったのだって。
しばし楽しんでちょうだい。

昨日からネパールへガイドで出かける友人の
愛犬を預かっている。名前はナディ。
ネパール語で気の流れという意味があるのだとか。
とても賢く、落ち着いていて感心しきり。
今日は雨の中、カッパ着て子どもたちと散歩にでかけた。
明日は雨も上がる予報。
黄色や赤、紅葉真っ只のタイマグラ、
雨に落とされた葉っぱの上を
ナディと歩こう。

| | コメント (2)

2007年10月19日 (金)

レディスサイズ

レディスサイズっていえば
靴?服?食事?
フフフッ皆さん分かるまい。
薪!薪です。レディスサイズの薪。

今週あたりからガクンと気温が下がった。
それほど思いつきで暮しているつもりも
ないのだけれど、結果そうなっている。
薪、しかり。

寒くなっておもむろに
「これじゃ足りないよね~」
学習もせずに一体何年こんなことを
やっているのだろう。

近くでカラマツ伐採中の土場へ
連れ合いと出かける。

わが家の7歳の友だちのお父さんが
やっている現場で
前から声をかけてもらいながら
寒くならないと動けない。

ちょうど軽トラにばっちりの長さで
径10~20センチのカラマツ。
これぞ名付けてレディスサイズ。
昔話の欲出しばあさんのように
せっせと軽トラに積み込む。
瞬発力はあるぞカラマツ!

昨日は東京新聞から出してる
「岳人」の取材。

今日は初期フィールドノートを知る
埼玉からのお客さん。
カシの木をお土産にやって来た。
何よりも嬉しいお土産。12歳荷おろしを手伝う。

お客さん続きの仕上げは週末20名さま
ご一行夕食。20名宿泊など、どー考えても
ギネスに挑戦…なので、タイマグラの友人宅3軒で分宿。

紅葉がはじまったばかりの
山が歌いだすようなタイマグラなのだけど
天気予報は悪し。こればかりはね。

漬けもの数種類仕込み、サンマ50匹さばいて
みりん干し、酢〆、佃煮。

往生際の悪い私は今日もパタパタと
クモの巣払ったり、
宿泊7人分布団干し
トイレの汲み取り
流し磨いたり
連載も書き溜める間もなく
毎週賭けのように滑り込んでいる。
やはり思いつきで暮しているのかも。

今更ね・・・
と冷ややかに思う自分と
時間の許す限り・・・と熱く疲れる自分と。

ぎっくり腰にはならないけれど、
ぎっくり背中(なんてのがあるのかどうかは知らないけれど)
背中がイタイ。

月曜日からの日々の余力も
残しておかないとね。

明日は(もう今日か・・・)毎日のように
家でも賑やかに特訓していた
子どもたちの音楽会。
・・・どころではない!と私は思っていたのだけど。
12歳が「聞きに来ないの~」と残念そうに言うではないの。
やっぱり聞きに行こっと。

がんばれ
シロフォン(12歳)
リコーダー(10歳)
ボンゴ(7歳)
全校24人のかわいい子どもたち

| | コメント (4)

2007年10月10日 (水)

ダイヤモンド

すっかり日が暮れた駐車場。
到着するなり
「頻繁にクマが現れるから・・・」と注意を促す。
薪ストーブの火も消えてしまった寒い家、
ひっくりかえった台所で夕飯の支度、
火吹き竹でストーブの火をおこす子ども
夫も帰宅が遅い日で一人パタパタ…。

ちょうど一年前の今頃、初めてフィールドノートを
訪ねてくれたそのお客さんは
相当この「暮らし」に面食らったようだった。

落ち着きを持ってポツリポツリ…、確実な言葉で語る。
静かに、しかし石への熱い思いが伝わる研究者。

「石」という繋がりもさることながら
彼の思考に心通じるものを(・・・と勝手に思っている)
あれから思っていた。

その彼から先日手紙が届いた。
これまで日本にはないと言われていた
天然のダイヤモンドを彼が発見したという。
何というビッグニュース!

その後お客さんや兄などと話していたら
「見た見たその新聞記事!」
…知らなかったよ!

小さな小さなダイヤモンドが、
彼の震えるような驚きと喜び、
そして大きな可能性と輝きを届けてくれた。

やっぱり指輪もネックレスもいらない。
地球が作り出した宝石の上に暮しているんだから。

| | コメント (6)

2007年10月 8日 (月)

ウタガキ

下の兄一家がこの連休やってきた。
兄は4度目だが、お連れ合いと三人の子どもたちは初めて。
イトコというのもなかなかいいもので
友達とも兄弟とも違う楽しさ親しさがある。

やがてそれぞれの都合で、なかなか会うこともなくなるだろう。
でもこの子ども時代に一緒に過ごした時間はきっと宝物だね。

わが家の三兄弟と同じ小1,4,6年生。
6人の子どもたちの楽しい時間が流れた。

初日は炭火で、サンマを焼いた。
外は真っ暗闇 時折炭火にサンマの脂が落ちて
火がついて炎が上がる。

子どもたちは「ファイアー」「ファイアー」

バリ島のケチャのようなリズムで
声を揃えて歌いだす子どもたち
リードする子 あとに続く子
こうしてニンゲンは火を前にして
古来から世界のあちこちで歌ってきたんだろうか

歌がうまれるとき

歌うガキ(失礼!)…
歌垣…
タイマグラのウタガキに出会った夜だった。

| | コメント (3)

2007年10月 5日 (金)

おなじ風

昨日は夕方から雨が降り始めた

大慌てで洗濯物と一緒に
クルミを縁側に運び込む

今縁側、家の周りは
クルミ クルミ クルミ
もう干す場所が見当たらない

今年はここへ私が来て以来のクルミの大豊作
 
雨が上がった今朝、外へ出ると
一面クルミだらけ。
昨晩トタンの屋根を叩く音は
雨ではなくて
クルミだったんだろうか

手を茶色に染めながら
クルミの殻を取り出す

縄文人も同じように
喜びのクルミ色に染まっていただろうか
秋の風を感じながら

| | コメント (2)

2007年10月 3日 (水)

島はだれのもの?

その後下を意識して暮しているが
とりあえずヘビは見当たらない。
しかし息子たちはすっかりびびって
風呂焚きも渋り始めた。トイレも
「ついて来て~ヘビがいるかも…」
まったくヒヨワナ野生児たちよ。

昨日はコテングコウモリが家の中に入ってきた。
数日前はツキノワグマの子どもが
家の前のコナラの木にのぼってドングリを一生懸命食べていた。
夏休みの初日ジャガイモを収穫していたら
見つけたカナヘビ(トカゲの仲間)の卵。
7歳の自由研究に観察記録を1枚書いたものの、
全く変化が起こらないまま新学期。(涙)
1枚だけ提出したのだが。
先週卵が4つかえって赤ちゃん誕生!!

ニンゲンの近所付き合いはほとんどないが
森を住まいにしている生き物たちにとっては、
私たちニンゲンはやっかいなのだろうな。
なるべく迷惑にならないようにとは思うのだけど。

島根で小学校の教師をしている知人から、自作の絵本が届いた。
彼は毎週「夕焼け通信」という個人通信も発行している。
かつてタイマグラのことも書かせてもらっていたけど、
すっかりご無沙汰。
「いつでも原稿を…」と言っていただきながらスミマセン。

隠岐島に近い日本海(この呼び方も一方的?…)に浮かぶ
ある島を舞台に、島が自らの身におこる出来事を語っている。

わずかなわき水しかなかった島は成長し
土に種が運ばれ、草や花で彩られる。
アシカやウミネコの楽園となり
言語の違うニンゲンの交易の場となった。
ニンゲンが捕獲するアシカの血で島が赤く染められ
ニンゲンの撃つ機関銃や爆弾で形が変えられていく。
コンクリートで固められた島。

それでも小さな島は、心優しい生き物と
またいつの日か出会えることを願っている。

こんな目線が必要だと思う。
資源が!民族が!宗教が!
…それで地球はだれのもの?

谷川俊太郎がこの絵本に寄せた言葉は

   この控えめなつぶやきは
   声高なメッセージよりも
   はるかに深く私たちの魂に
   とどきます。

「ある小さな小さな島の物語」
興味のある方は、ご連絡ください。

| | コメント (0)

2007年10月 1日 (月)

下も向いて歩こう

先日、久々に泣いた。
上を向いても涙がこぼれるほどに
友人の悔し涙を一緒にもらい泣き。
ポロン ポロン
涙のかいあったのか、
友人の問題は解決方向となったようだ。
…って今回は涙の話ではなく。

快晴ではないものの
本日も洗濯。
お風呂場と部屋とを
いつものごとくせっせと往復していたら
脱衣所の前で何か踏んだ。
こんなところにホースあったっけ?というかんじ。
それでも急いでいる私は
行き過ぎて、ふっと振り返ると
ホースのようなアオダイショウ!!
小さく高く叫んでしまいました。
家の中(でもないけど半分家の中)で見る
アオダイショウは初めて。
ここんところの冷え込みで冬眠場所をお探し?
私に踏まれはしたものの
ご無事だったようでヒュルル~とどこかへ行った。
でも、家の中はやめてよね。

上を向いたり下も向いたり
あちこち向かないとね…。

| | コメント (2)

« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »